真冬の典型的な西高東低型の、それも日本上空で等高線が狭くなっていて
猛烈な寒さの中、亜寒帯から冬の日本にやって来ている貴重なハイチュウに敬意を表して      
風の強い上州の広大なFIELDに四人の鳥友(O,K,F氏と私)で
再度挑戦してきました。
西から富士山、遠くは浅間山、妙義山、榛名山、赤城山、白根山、日光連山、那須連山が
1日中よく見える吹きっさらしの見晴らしのよいガレバのような野っ原でこのハイイロチュウヒの
出現を待ちました。午前中から午後3時頃にかけ、5回は出ました。
風が強いため、餌になる、ネズミや小鳥も出るのが少ないのか出現して飛んでは見せてくれても
すぐに草むらに沈んでしまいがちでした。やはりユーラシアの名鳥も風には弱く、かえって
21日の穏やかな日和の方が出現率はよかったとの感触を得ました。

 


強い北西風に抗うように飛ぶ♂


体下面はきれいな白色です。


風下に向かって飛ぶ時はその早さにシャッターを合わせるのが非常に困難を極めます。


バックは名峰Mt.Fujiです(距離はこの撮影場所から200km超)


強風でススキが横倒しになっていました。


逆光で撮影した時はまるで油絵のようになってしまいました


体上面全体は灰色です。


赤い鉄塔がよく見えます。


一瞬の水平飛行


恐ーイ目付きでこちらを睨みつけてきました。


これは♀か・・・・中にはチュウヒの♂に似た個体もあります。


珍しく2羽で絡みあいながら歩道の横に飛んでくることもありました。


体上面は光の加減で白色にみえる場合もあります。


群馬県の撮影ポイントから静岡県の富士山迄の距離は約220km。
晴れている日はよく遠望できます。


長野県の浅間山も微かに見えました。


その手前に妙義の山々が見えました。


お隣の栃木県の日光連山の名峰-男体山はくっきり見えました。

 
視界の最右端は那須連山です。
厳寒期ならではの雪の山々がハイイロチュウヒが現れない間に堪能できました。