愛鳥家にとって、哀しいのは、公園の下草をこの時期に悉く刈られてしまうことである。
春先の短い草丈のものをどういう理由かは知らないが、殆ど毎年この頃になると、
草刈機を使って、刈り取ってしまわれる。公園に来て、小鳥の声が聞こえなくなり、特に
この時期、野鳥達は渡りの時期にあたり、国内の小鳥達が自らの適温の地に移動し始める。
この移動時期に、大都会の公園にも、立寄ってくれる絶好の機会なのだ。
作業日程表を予め公園の入口にでも張り出してほしい。
下草を刈られるのも結構だが、季節の時期を考えて作業していただきたいものだ。
公園のたくさんの木々と下草は森を構成する上で一体である筈だ。野鳥の食べる虫達が全く居なく
なるとやってくる野鳥の数も激減してしまいます。草丈をもう少し考えて野鳥にも優しく配慮してほしい
ものだ。人間の都合ばかりで物事を推進してゆくと、やがて神の配慮とやらで、逆襲を招くことにも
なりかねない。監督官庁と業者の都合だけで森の環境をコントロールすることなく、公園を利用する
皆さんの意見や専門家の意見にも耳を傾けていただきたい。それが生物多様性の
健全な具現化への道筋である筈だ。


ノムラモミジを背景のコナラの新緑


木陰の八重山吹


異種交友