今年の舳倉島遠征は5泊6日でしたが、1日もフェリーの欠航がなく毎日がほぼ快晴の鳥友4人(尾、杉、中、前)の鳥撮行脚でした。
野鳥達は昼間の暑い時間帯は島の中央部の松林や広葉樹や生い茂った竹林や背丈の高い草の日陰に集まって、心地よい声高な囀りや羽ばたきで私たちを歓迎してくれました。島中に縦横に張り巡らせた歩道を優しくそぞろ歩きで進むと左右に小型や中型の野鳥が飛び出してきたり、逃げ迷ったりとスリル満点です。
大空を見上げるとハイタカやミサゴ、シギやチドリ、アマサギのようなサギ類が行き交い正に世界にも稀に見る野鳥の宝庫です。数年前イギリスから来訪していた学者先生が「同じ島国でも日本が羨ましい!、こんなに種類の多い(年間約300種以上飛来)野鳥の島は素晴らしいです!」 と興奮気味で話されていたのを思い出します。

今回の初日は昨年最終日にたったのワンカットしか撮ることができなかったコウライウグイス(Blaack-naped Oriole)を確実に撮ることができたことが最大の収穫でした。撮影の時間は午後2時頃でした。見つめ続けていた視界の松林の梢の辺りに突然飛来して 止まってくれました。(鳥運あり)
高麗ウグイスは雌雄の判別がつきにくい同色です。全体に明るい黄色の存在感のある野鳥でした。
この鳥の移動半径は広く、北はユーラシア大陸の東方シベリアから南は中国南方、更に熱帯の
シンガポールにまで及びます。大きさはキジバトをひと回り大きくしたL26cm前後です。