長年野鳥観察をしていると、都市公園に飛来する野鳥の種類も個体数も
年々歳々減少していると実感しています。
その証左として,10月11の朝日新聞にも
世界の鳥、半数以上が減少—「レッドリスト」最新版公表
と報告されていました。
要約しますと、
①鳥類では、評価対象種の11.5%ー1256種が世界的に危機に直面している。
②61%の種が個体数を減らしている。
③主たる要因は生息地の減少と劣化で森林伐採や農業の拡大などが脅威となっている。
④大きな地球規模での各国の異常気象による野鳥への直接的な物理的な影響など(私見)
国際環境NGOバードライフの専門家、イアン・バーフィールド博士は
「世界の鳥類の5分の3が個体数を減らしているという事実は、
生物多様性の危機の深刻さと、各国政府が複数の条約・協定の下で
約束してきた行動を緊急に実行する必要性を示している」
とコメントしました。
野鳥は花粉やタネを運んだり、害虫を抑えたりするなど、
生態系や人間にとっても重要な働きをしていると、述べています。
野鳥の数が減るということは我々野鳥愛好家の心を萎えさせるのみならず、
地球全体の環境が大きく崩壊してゆくという兆しにもなっている現実を
認識し、正しい方向性を学び、行動することを意識することが肝要かと思います。
都市公園の典型である我が家の周りもやっと猛暑から脱し
小鳥の声も耳に入るようになってきました。
ここ2、3日で撮った小鳥たちです。
エナガの幼鳥達が大きな群れでの混群で川の下流に向かっていました。
アオゲラが近くの桜の樹の虫を探してドラミングしていました。
オナガの幼鳥達も家の前でしばらく探餌行動をしながら河岸の方に移動してゆきました。
小鳥達の混群の中には必ずこのコゲラがいるものです。