『心に残る初秋の朝の出逢い』に想う
前坂靖弘 善福寺川センター広場ラジオ体操の会 第8班
ラジオ体操後はいつも善福寺川中流域の杉2小前のコンビニ横のグラウンド脇の木立の下で12人程のメンバーでお茶会やお誕生会をします。その日のお茶会の最中、通路を長距離用のサイクリング自転車に乗った大柄なヨーロッパ人らしき人と目が合ったので、調子よく思わず手を上げて双方「グッドモーニング」。するとその青年は笑顔で私たち朝の集団に近づき立ち止まりました。名前はIgor君。年齢は30歳過ぎのタフガイ。ツアーでこれから九州まで行く途中であること。今回は2度目の来日であること。ベラルーシから来たこと。日本語は6年間SNSのeasy learningで学習したこと。母国の言語はベラルーシ語とロシア語であること・・・などをNさん、Aさんを交えた会話の中で判明。
私も帝政ロシア時代やソ連邦時代のプーシキンやトルストイやツルゲーネフ、ドストエフスキーなどの名前を口にすると彼も屈託なく、打ち解けて笑顔で話が弾みました。現在進行形のウクライナとロシアの戦争のこと、ベラルーシのルカシェンコ大統領に対する批判的な意見の陳述など、私たち日本人の心情に沿うような表現も笑顔を見せながら、さらりと語り、根っからの日本好きな平和志向の青年だと感じました。
Aさんはロシアやアメリカや中東やヨーロッパの一神教の問題点である他宗教への排他的な偏見の危うさ、これが戦争を惹起する大きな要因になっている事、それに比べ日本はどんなものにも魂が宿るというものの考え方が多神教を育て、概ね平和で平穏な民族感情を持っている、事などをIgor君に語りかけていました。私も概ねこの意見に賛成で、ウクライナ戦争やイスラエルとパレスチナの戦争を終わらせる一つの仲介役として、国連が全く機能不全に陥っている今、日本の政治家やNGOや学者などが割って入ってもいいのではないかと思っています。時も時、ノーベル平和賞が「日本被団協」に授与されたこのタイミングでもあるので、大きなチャンスでもあると考えますがいかがでしょう?ウクライナや中東の戦争の惨状がテレビnewsで流れて、子供達の悲惨な姿や破壊が続き毎日のように数多の死者を出してゆく現実に目を背けるわけにいかないのです。毎日、健康目的でラジオ体操をして暮らして行けるのが平和。自分の趣味嗜好を充実させてゆくのが平和。1度しかない人の人生を奪って殺して商売している経済産業人や政治家は後の世まで人々の恨みを買うことになるでしょう!
ーーーIgor君には私の野鳥や蝶や日本の自然が盛りだくさんの「高野山彦」のブログを紹介すると、スマホですぐにhitさせました。顔写真も入っているので、すぐに判りました。別れ際に爽やかな初秋の早朝の初対面の記念にと私とAさんご夫妻と彼自身を手持ちのhead cameraで自撮りで撮っていました。私は思わず彼に手を差し伸べ旅先の無事を祈りつつ固い握手を交わしました。
Igor君、今のところ日本は平和です。再度、日本にサイクリングツアーに来てくれてありがとう。よく食べて気をつけて楽しい旅を続けてください!「84歳の日本のおじいちゃん」より・・・・・・・