今日も朝からカラフトムシクイを観ようと
大勢(約100人以上)の birderが朝から参集しましたが、
1日中 島の周りを100人の瞳をもってしても、
ついに見つかりませんでした。
謂わゆる野鳥観察業界用語で『ぬけた』ということになります。
それでも夕方5時過ぎまで粘った方々も10数人はいましたが、
見つけることができませんでした。
可愛い、美声の囀りも全く聞こえませんでした。
時々メジロやエナガの声を聞きちがえて、もしやと思い
悲しい幻聴まで聞こえるような始末です。
10年前の抜けた日の2008年4月12~13日と 今日の天気図を比較しながら
明日 “総まとめ”をして考察してみたいと思います。

折しも日本中のあちこちから野鳥の北帰行が始まったと
いう情報がネットや新聞やTVなどから流れ始めました。
また初春の使者のオオルリがお隣の井の頭公園に2羽入ったという
hot newsも耳にしました。
これからは暖かくなると東南アジアや南の島々で越冬を終えた
春の小鳥たちが次々にやってきて、森じゅうが華やいできます。

このところ ちょっぴり心配な人間社会のきな臭い匂いを払拭して
地球上の生きとし生けるもの皆な仲良くして野鳥を愛でて
楽しめる穏やかな気持ちを醸成したいものです。

10年前の2008年4月12日

10年前の2008年4月13日

 
日本付近の今日(2017/4/13)の天気図

10年前と今日の天気図を比較してみますと、おおむね南高北低型の暖かい春風を
呼び込む気圧配置になっています。北帰行の野鳥は この気象状況を熟知
しており、人間より200万年以上の地球史上の 生物の先輩であることが
裏打ちされるような優れた判断力を持ち合わせていることがわかります。
カラフトムシクイも昼夜は不明ですが、上空の北東へ向かう気流に乗って
やすやすと東シベリアやカラフトへ飛び立ったと思われます。
怪我のなきよう無事に繁殖地に着き、可愛い子供達をたくさん育ててください。
そして今年
の初冬には再度日本のどこかの越冬地に・ ・
できれば和田堀の森に帰ってきてくれるよう祈っています。
 あなた達との楽しい夢のような日々を持てたことを
心から感謝いたします。