ついに姿が見えなくなりました。

今日も朝8時前にはキバ君のfieldに到着しました。
そして2時間ほど、来場者10人余でかって姿を見せていた木々や斜面を
具に探しましたが全く姿が見えませんでした。
いつもキバ君とほとんど一緒に飛び回っていたヤマガラ小父さんは
まだ山には戻らずに他の小鳥たちと一緒に
元気に比較的大きな行動範囲で採餌行脚をしていました。
午前中から午後もとうとうキバラガラ君は見つかりませんでした。
完全に抜けてしまったようでした。
姿が見えないとなると余計その可愛い姿を見たくなりました。
幼鳥で迷い子として当地に入って以来
青年になり、無性に親兄弟に逢いたくなり、当て所のない旅に
出てしまったのかもしれません。
幸い関東にも春が来て、緑が増え始めると食料となる木の芽や小昆虫
が増えるので安心して旅だったのかもしれません。
いずれにしても、100日以上も私たちの生活に大きな潤いを与えてくれた
キバラガラ君が少しでも長生きして楽しくそして逞しく生き続けることを
願わずにはいられません。

この約100日間はキバラガラ君があのお社の森に居たからこそ
朝の目覚めが楽しみで、少しでも早くあの鮮やかな黄色い色合いと
俊敏な動きと爽やかな囀りに誘われて少しでも早く現地に着く事に
エネルギーを費やして来たように思います。
毎日、森に通い始めると
思い出せば〜昨年12月7日以来冬枯れの景色から
あっという間に春が来て樹々の新芽が一雨ごとに
黄緑から緑へと濃くなってゆき、梅が咲き、
春爛漫の眩いばかりの白い桜が大きく目に入るようになり、
毎日がゆったりした自然の大きな営みの中で自分自身もその一部なのだという
心身の充実感さえ味わえました。
少なくとも私自身は一生のうちでもそんなにない幸せな
充実した日々でもありました!
実際のキバラガラ君の姿がもう見えないとしても、
みんな心を込めて真剣な瞬時の眼差しで
撮った写真を観て楽しかった出会いや撮影の瞬間を思い出しましょう。
そのうちもうすぐにセンダイムシクイやキビタキやオオルリなどの
夏鳥の声が公園の森中に響き渡ります。
また忙しくなりますね。また元気な姿でfieldでお会いしましょう・・・・・

ひと区切りとして、キバラガラ情報を毎日閲覧してくださる方が
日毎に増え、心から感謝して御礼申し上げます。
これからもさらにより充実した内容を提供したいと考えていますので
忌憚なくご意見をお寄せください。前坂靖弘

 

キバラガラがいなくなった後、ヤマガラがお相手してくれました。(竹藪の前の通路の紅葉の木で)

東屋の前の広いspaceの高木に来たヤマガラ

東屋の横の斜面の低木に止まったジョビメス