80歳を超えると人にもよりけりですがテレビでも長時間映画を見たりするととても疲れます。コロナ禍の下で外出する時はなるだけ人混みを避けたいので、おウチで頑張って3時間以上のテレビ映画を見てしまいました。土曜ドラマスペシャル “蝶々さん~最後の武士の娘~”です。市川森一さんの原作・脚本の素晴らしい作品でした。プッチーニの歌劇『蝶々夫人』を原案にした長崎ご出身の市川監督ならではのキメの細かい長崎港やオランダ坂周辺の風景が散りばめられた見事な作品でした。小生プッチーニやベルディーの歌劇のアリアが高校時代から大好きで、よく聞きました。ひたむきな蝶々さんが仮初の結婚後、上海から再度長崎港に入港した礼砲を聴き、もしかしたら夫(アメリカ海軍士官フランクリン)とともにアメリカに行けるかもしれないと儚い想いを抱きしめて幼子を抱きしめながら「だからもう泣くのはおよし」「だからこそ私は心から信じて、彼を待ちます」と歌い終わる、「ある晴れた日に」を何度聞いても目頭が熱くなってしまいました。私は今のところ、コロナにもかからず、猛暑を迎えてもなんとか無事に周囲の皆さんのおかげで健康に暮らせています。ご存知のように蝶や野鳥が大好きで、コロナ下ではあまり遠くにも行けず、近場の公園で蝶や昆虫を写真に納めて楽しんでいます。そこで、私の心を大きく占有していた“蝶々さん~最後の武士の娘~”を制作した市川森一さんへのオマージュとして、この回の蝶(キマダラヒカゲ)を捧げたいと思います。

赤星ゴマダラも2時間ほど集中して小競り合いしながら 吸蜜していました。

4頭が吸蜜中。

いじくり回しているうちに、ブローチのようなものができました。

早朝にはこの花(ツユクサ)とよく逢います。

キマダラヒカゲの裏表

キマダラヒカゲの表面