染井吉野が散り始め、日増しに温かくなり始めると、
週末の公園には多くの人たちが訪れます。
小さな若芽をつけた大木のケヤキの高い梢では
メジロやシジュウガラに混じって、
カラフトムシクイも可愛い声で、囀りつづけています。
広場に人の姿が多くなると、池の中島の比較的高い
若芽をつけた枝の先や朽木の間に逃げ込むように、
その姿が見え隠れします。
撮影のチャンスはそんなに多くはありません。
それでも週末ともなると、遠方からのビジターが
後を絶ちません。この珍客はいついなくなるのか、見極めても
みたく、オナガガモや水鳥たちのいなくなった時のような
淋しさを味わう事になるかと思うと、いささか悲しい気持ちになるのは
私だけではないでしょう。
ただもうそのさえずりを耳にするだけで、
happyな一日が始るような心地がするのです。
朝早くフィールドに着くと、必ずや高くて
可愛いコロラトウ−ラソプラノのような歌声で迎えてくれるから・・・
立ち止まって考えて見ると、私たち人間は鳥との係わり合いの中で大昔から
数多の物語、詩歌、歌曲、名曲などの芸術を生み出しています。
私自身これまでどれほど鳥たちに癒され、心穏やかになり、
一緒になって、遊んでもらえる関係にあるか、
今更のように沸々と感謝の気持ちになり、
あれやこれや折々の過去の想い出が走馬灯のように蘇えり、
胸が熱くなります。


声高らかにさえずるカラフトムシクイ

森中に響き渉るようなこんな可愛いさえずりです。
下記のA氏のblogに到着後、画面左側のスピーカーの横の▶buttonをクリックしてください。
私の耳の記憶では下段のさえずりの方が優れて聴こえます。
http://katyotyaya.blog18.fc2.com/blog-entry-651.html#comment1815

1月からずっとフィールドに来られていた私の尊敬する 鳥撮り暦 大ベテランのA氏のblogです。
作品も抜群です。その魅力に魅せられて、もう私のblogに戻って来られないのを覚悟でご紹介いたします。


痩せたツツジの中で探餌


朝の陽光を受けて 開けた枝で撮影


木の芽が吹き出した枝で囀る・・・・
円い稚い小さな黒い瞳に吸い込まれそう・・・・・

カラフトムシクイは4月13日(日)には池の周りの木々で
鳥撮り仲間皆で見たのが最後のようです。
約4.5か月滞在してくれました。ありがとう・・・
皆で感謝しましょう・・・・可愛くて、奇麗で、とてもいい声の
持ち主でした。どうか どこへ行っても達者で暮らして下さい。
そして今年の初冬には
この森に子供や仲間を連れて再び飛んできて下さい。