上高地のアサギマダラ

もう14、5年前のこと。学生時代に生物研究部に所属し、日本中の
蝶を捕虫網で追っかけまわしていた、O.A氏と共に上高地から
奧飛騨
に旅をした時の一枚。河童橋が見える山小屋のすぐ脇に
大きな白い独活(うど)の花が夏の盛りに満開になった朝の
9時ごろであった。涼しい間は蝶は陽の光に翅を広げて
体温を上げる習性があり、動作が鈍く、
この間にゆっくりとシャッターが切れた。当時はまだデジカメは全く
普及しておらず、これも銀塩フィルムのひとコマ。
私も漸く大抵の日本人なら そうであるように
花鳥(蝶)風月に開眼し始めた。
この一枚は私自身の記念すべき人生の一つの転機になり得た
貴重で素晴らしい想い出が蘇る写真であり、後生大事な一枚である。


ポピー(1996年 昭和記念公園)

昭和記念公園にワイフと久方ぶりにポピーを観に出かけた夜、
あまりにその鮮やかさが脳裏に残り、その夜 夢の中で
こんなありもしない色や形を観てしまった。


想い出–コスモスの記憶(1997年 昭和記念公園)